犬の介護と健康

眠るダックスフント

長生きのコツは?

医療技術の進歩や餌の品質の向上などにより、
現代のペットの寿命は飛躍的に延びています。
もちろん犬も例外ではなく、生活環境が改善され、感染症の予防ワクチン接種などによって
寿命は延びる傾向にあり、平均で10歳といわれていた寿命は、
15歳を超えることもまったく珍しくなくなりました。

ただ長寿とひきかえに問題になっているのが、高齢の犬の介護です。
痴呆や徘徊、足が弱って歩けなくなり寝たきりになるなど、
飼い主にとって深刻な状況におちいるケースも非常に増えています。
ここでは上手な介護の方法や愛犬を元気で長生きさせるためのポイントなどについて、
解説していきます。

食事の注意点

まずは「食事」についてです。
若い頃続けていた食事を変えるタイミングはそれぞれです。
特に7歳以降はシニアと決まっているわけではなく、
老化のスピードは小型犬、大型犬によって違い、年齢はあくまでも目安になります。
高齢犬の食事は、かかえている病気や体のコンディションを考えながら、
改善できるような内容を考えます。
また同時に適正な体重を保つことも重要です。
嗅覚や味覚が低下してしまっている時、また歯肉炎や歯がなくなってしまった時などは、
愛犬にとって嗜好性のやや高い食事にして食欲をわかせてあげるようにして、
さらに食べやすくなるように、細かくしたり、やわらかくするなどの工夫も必要になります。
また消化器系統が弱っている場合にも、消化を促せるようにやわらかくすることが
大切です。

その他、生野菜は加熱するようにする、塩分を控えめにして心臓に負担が
かからないようにする、ビタミンを強化する、脂肪分は落とす、
といったことで食生活の改善を加えます。
人間の介護食と全く変わらないのですね。

運動や生活環境の注意点

次に「運動」についてです。
犬でも歳をとると、動くこと自体がおっくうになってしまい、
遊びにも根気がなくなってしまうことがあります。
ただし、適度な運動をすることは体力維持のためにもとても大切です。
体力の衰えにあわせて、無理のない運動を考えてあげるたり、
散歩の距離や時間帯なども臨機応変に変えてあげながら、
のんびり楽しむようにしましょう。

最後に「生活環境」です。
犬の平均寿命が延びている要因に、部屋で飼われる犬が増えたことも関係しています。
室内にいることで、寒暖の激しい状態から身を守り、
寄生虫や感染症のリスクもぐんとさがるからです。
高齢犬も室内に飼ってあげることがのぞましいのですが、
さらに人間と同様、犬の視点で考えたバリアフリーにする工夫も必要です。
段差をなくしたり、むやみにものを置かないようにして、転んだりぶつかったりという
危険を少しでもなくしてあげ、くつろげる空間をつくってあげるようにしましょう。
また、ひとつの場所に閉じ込めるのではなく、
自由に往き来しながら安心してくつろげる場所をつくってあげるようにしてください。
もちろん、体だけではなく、高齢になることで心も老化してしまいます。
飼い主は、より多くのコミュニケーションをとりながら、
愛犬のメンタルヘルスをしてあげるように心がけましょう。