犬の病気のサインとケア<その1>

便秘に関する病気

ペットは人間のことばをしゃべることができません。
そのためペットの病気をいち早くみつけてあげるためには、飼い主がペットが出している
病気のサインを見逃さず、正確に判断してあげることが大切です。
犬が病気になった時に出すサインにはどのようなものがあるのでしょう。
愛犬の健康状態を知るために重要なポイントに便の状態があります。
毎日の排便の状態をしっかりとチェックし、異常がないか確認することが大切です。
まずは「便秘」です。

便秘の場合は、その継続期間や食欲、また排便を嫌がるかどうかなどにも注目します。
2・3日程度の便秘であれば、病的なことではない場合も多いので、
まずは食事の内容などに気を付けてあげればよいかと思います。
軽度の便秘であれば、多めの水を飲ませてあげたり、
わざと少し冷たいままの牛乳を飲ませてあげることで
便通がもとに戻ることもあります。
ただし、1週間以上の便秘になり、さらに粘液状の排泄物が多くなってしまうといった
症状が伴う場合には、腸の神経障害や誤飲なども考えられます。
たかが便秘とあなどらず、食欲不振や嘔吐を併発する場合には
すぐに獣医師の診察をうけましょう。
またその他に便秘がサインとなる病気としては、巨大結腸症、直腸憩室、
ヘルニア、直腸狭窄症などもあります。

下痢に関する病気

次に「下痢」です。
下痢の場合は、下痢の量やニオイ、血液や粘液がまざっているかなどに注目しましょう。
休む暇もないほどの下痢がある場合は胃腸炎が疑われます。
初期の場合は絶食やビオフェルミンなどの投薬が効果を示すことがありますが、
水様便や粘液血便に変わった場合は胃腸炎の進行を疑い、
すぐに獣医師にかかってください。
また、排便の量があまりに多くふき出すような状態であれば、
急性大腸炎などの大腸の炎症が原因である疾患が疑われます。
スープやパン粥をはじめ温かい飲みものなどを与え、
体力を消耗させないように気を付けましょう。
その他、下痢がサインとなる病気としては、急性膵臓炎、悪性リンパ腫、
中毒症、感染症や寄生虫による胃腸障害が考えられます。

嘔吐に関する病気

次に「嘔吐」です。
嘔吐は犬が病気した時によくでる症状です。
そのため、いろいろな病気のサインであることが考えられますが、嘔吐と一緒に伴う
症状などをしっかり観察することで、病気の違いを認識することができます。
乗り物に乗っている時に嘔吐と共によだれを流すのであれば、乗り物酔いです。
酔いやすい場合にはあらかじめ酔い止めを服用させてあげるとよいでしょう。
また嘔吐とともに下痢を伴う場合はパルボウィルスの感染症が疑われます。
子犬の命を2日ほどで奪ってしまう恐ろしい病気なので、
必ずワクチンを摂取して感染予防することがのぞましいです。

その他、嘔吐がサインとなる病気としては、右大動脈遺残症、胃拡張、胃捻転、
急性胃炎、コロナウィルス感染症、サルモネラ症や、日常的に起きうる誤飲、
ニコチン中毒、たまねぎ中毒なども疑われます。
犬が嘔吐した時の様子をよく観察して、適切な処置をしてあげるようにこころがけましょう。