コウモリを飼うときの環境

木の枝にぶら下がるコウモリ

ペットにしてみると意外にかわいいコウモリ

コウモリというと、夏場の夕暮れ時に群れをなして空中を飛び回っていたり、洞窟など暗い空間にずらりとぶら下がっているところを思い浮かべるかもしれません。

かつてはコウモリは病原菌を運んでくる存在として駆除対象となる動物として扱われてきました。
コウモリは世界各国に生息をしている非常に種類の多い動物で、日本においても1属3種が原種として記録をされていますが、そのうち1種は絶滅していることが確認されています。

なお日本国内において最も数多く見かけるのは「アブラコウモリ」という体長が5cmくらいまでの小型種です。
日本国内ならほぼ全域で見かけることができ、しばしば大量に繁殖をするので場合によっては屋根裏に100匹以上も住み着いていたというような例もあります。

大量のコウモリが住み着いた建物は、糞が堆積して乾燥することで感染症の原因となる雑菌やウイルスが空気中に流れたり、コウモリ本体に寄生するノミやダニが室内に発生するといった危険性があります。

そういたことからわざわざアブラコウモリをペットにしようという人は少ないのですが、ペット用として流通している大型種は見た目も可愛らしい独特の形状をしており、愛好家の間では人気の高い種類もいくつか見られます。

果物だけで飼育ができるフルーツコウモリ

コウモリは世界中に全部で980種以上が確認されています。
日本国内でも沖縄地域にはかなり珍しい種類も発見されているので、ひとえにコウモリといってもアブラコウモリのような害獣扱いされるものばかりではありません。

ペット用として多く流通しているものとして、オーストラリアに生息している「コバナフルーツコウモリ」というものがいます。

コバナフルーツコウモリは英語名では「Blossom Bat」とこれもまた可愛らしい名称をしており、成体になっても13cm程度とサイズが小さいところも魅力です。

飼育をする場合にはオウム用のケージを用意しておき、その中に入れておくと自由に飛び回って生活をしてくれます。

このフルーツコウモリの特長は毎日の餌にバナナやリンゴといったフルーツを与えておけばよいという点です。
珍しい動物を飼育するときにどうしてもネックになってくるのが餌の準備なのですが、その点フルーツだけを食べてくれるコウモリは飼育しやすいと言えます。

他にもローリネクターという動物用の粉ジュースや、ゴートミルクというヤギミルクを与えることで栄養バランスのよい食事を与えることができます。

慣れてくればケージから出して遊ばせることもできます。
ただしコウモリは非常に糞の量が多く、臭いもきついのであまり長く放し飼いにしていると電化製品の上に糞を落とされるなど被害が出てしまうことがあります。