
げっ歯類の仲間でネズミによく似た動物のテグー
デグーはハリネズミやフェレットと並んでここ最近急激に人気が出てきた小型のげっ歯類です。
デグーが急激に人気を上昇させたのは2014年くらいからのことで、ネットで飼育している様子を動画で上げた人がいたことから一気に人気に火が付きました。
デグーは見た目はやや大きめのネズミといった雰囲気なのですが、生物学的な分類ではげっ歯目ヤマアラシ亜目デグー科となっています。
人気のきっかけとなったのは非常に高い知能を持っているということです。
同類のペット動物にモルモットやハムスターなどがいますが、そうした動物と異なりデグーは飼い主のことを認識し、慣れてくると名前を呼んだだけで近くに寄ってきたりします。
また小動物にありがちな警戒心が少なく、比較的早期から飼い主になつき人懐こく甘えるような仕草を見せたりします。
ハムスターやモルモットでも個体によってはある程度なつくことはありますが、飼育をはじめて数年が経過したようなペットであっても不用意にケージの外に出してしまうとそのまま脱走して見つからなくなってしまうことが多いのに対し、デグーではそうしたようなことがありません。
飼いやすく比較的手がかからない上に独特の見た目がとても魅力的という、他のペットとは一味違った飼育する楽しみがあります。
最も重要なのは温度管理です
デグーの原種が生活をしているのは南半球にあるアンデス山脈で、日本からはちょうど地球の裏側に位置しています。
国としてはチリ周辺で、どのあたりに生息をしているかによって微妙に種類が異なってきます。
主な種類としては「チリデグー」「ペルーデグー」「フサオデグー」といったものがあります。
日本においてペット向けで流通しているのはほとんどがフサオデグーですが、他にもブルーデグーなどいくつかの種類がペットショップなどで販売されているのを見かけることができます。
チリやペルーというと赤道に近い国ということで温かい地域のように感じますが、アンデス山脈は非常に標高が高く寒暖の差が激しいかなり過酷な環境にあります。
デグーの生息する山岳地域では1日のうちの温度差が激しく、朝夕には相当冷え込みが厳しくなります。
しかしデグーは極端な温度変化に弱く、飼育をしていくためにはケージ内が極端な温度変化にさらされないようにしていく必要があります。
温度と並んで管理が難しいのが湿度で、乾燥した山岳地域に暮らすデグーにとっては湿度は40%前後を維持するのがベストとなります。
またげっ歯類であることから常に硬いものをかじっていないと歯が伸びすぎてしまいます。
ケージ内には木材などを置いていつでも歯を研ぐことができるようにしてあげましょう。