タランチュラの飼育方法

壁にいるクモ

見た目は怖いが中身はかわいい

タランチュラはB級ホラー映画ではおなじみの巨大なクモです。

日本においてクモは民間信仰で天と地をつなぎ魂を運ぶとされる神聖な虫としてのイメージがあります。

俗信として「夜にクモを見ると縁起が良い」とされていたり、「夢にクモが出てくると良いことが起こる」といった良い意味でよく登場してきたりします。

そういう意味でペットとして飼育する動物としてクモは決してありえないものではないと言えます。

タランチュラは日本にはもともと生息していない外来種です。

もともとの生息地域は南半球の広い範囲で、南米大陸やアフリカ大陸のほとんどの場所や東南アジアやオセアニア地域の一部にも広く生息していることがわかっています。

野生動物を扱った番組などで砂漠の中を素早く這いまわるタランチュラの姿を見かけたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

日本国内で見かけるクモでは軒先や木々の枝の間に蜘蛛の巣を張って待ちかまえ近くを通りかかった他の虫や動物を捕まえて食べるという印象がありますが、タランチュラはそのようなのんびり構えることはしません。

タランチュラは普段は地面に掘った穴の中に潜んでおり、近くを餌となる虫や動物が通りかかった時に自ら飛び出て狩りをしていきます。

一応糸を体から出すことはできるのですが、それは蜘蛛の巣を作るのではなく自分の巣穴の近くに張り巡らしておいて餌の動物が通ったことを確認するセンサーとして使用します。

餌になる動物は昆虫などの小さな虫だけでなく、場合によってはカエルやネズミといった大きな生物や、小鳥までもを対象にしているということなのでそうした生態がタランチュラを恐ろしい怪物のような虫のイメージにしてしまったのでしょうね。

タランチュラの基本的な飼育方法

タランチュラの飼育は実は全く難しくありません。

ただ外来種ということで必ず正規の輸入業者を通して仕入れないといけないことと飼育中には絶対に逃がしてはいけないという注意点はありますが、飼育をすることそれ自体はそれほど難易度は高くないので初めてペットを飼うという人でも大丈夫です。

タランチュラを迎え入れる前に自宅に用意しておきたい用具としては「ケージ/ケース」「床材」「餌」「保温器具」があります。

逆に言えばこの4つがあればとりあえず飼育を開始することができます。

タランチュラは哺乳動物のように個体によって性格が分かれたり、環境によってストレスを強く感じるということはほとんどありませんので、適度な温度と餌があればわりと大人しく生活をしてくれます。

ケースはタランチュラが自分で出ることができないようにしっかり閉まった虫用のプラスチックケースで間に合います。

飼育するタランチュラの体の大きさにもよりますが、中で体の向きを替えて自由に動けるくらいのスペースが確保されていれば十分です。

ただし習性として巣穴を掘って生活をするということがあるので、必ず床材として専用の土や砂などを敷いてあげるようにしてください。

それと大切なのが内部の温度調節です。

熱帯地域で生活をするタランチュラは寒さにとても弱いので常にケースの中が26~28℃くらいの温かい状態になるよう専用のヒーターなどを使用してあげましょう。

餌は生き餌をできるだけあげましょう

タランチュラは完全に肉食の生態をしていますので、餌としては小型の動物が中心になります。

ペットショップに行くと餌用のコオロギやミルワームなどが販売していますので、それらを適度に与えるようにします。

もちろん自分で近所の昆虫などを捕まえて入れてあげてもいいです。

ただし注意をしてほしいのがどんな虫でも大丈夫というわけではなく、種類によっては食べたタランチュラが毒で死んでしまうこともあるということです。

その代表的な存在がゴキブリで、室内で捕まえたゴキブリをタランチュラに与えていたところ突然死をしてしまったという例が世界中で報告をされています。

他にも屋外で捕まえた蛾や蝶が近くの農家が散布した農薬を体につけており、そのため捕食したタランチュラが死んでしまったということもあります。

それと砂漠などの熱帯出身のタランチュラですが、水を飲まないと脱水症状を起こしてしまいます。

餌だけでなくケースの中でいつでも水が飲めるようにしてあげてください。