
カンガルーによく似た有袋類
ワラビーはオーストラリア大陸およびニュージランドのオセアニア地域に生息しているカンガルー科の動物です。
そのため見た目もかなりカンガルーに近いのですが、全体的に体の大きさが小さめであるということが大きな特徴になっています。
正確にはワラビーはカンガルーとは違った種類の動物なのですが、現地ではカンガルーの中でも体が比較的小さく体重が25kg以下までのものをワラビーという通称で呼ぶこともあります。
もともとワラビーはオーストラリアに多く生息していた動物でしたが、ニュージーランドに運ばれたことで多く繁殖し野生化しました。
オーストラリアやニュージーランドのスポーツチームなどにたびたび登場してくるワラビーですが、実際にはそれほど歓迎して受け入れられたというわけではなくこれまでの歴史的には農作物を荒らす害獣として駆除の対象にされてきたこともあります。
ワラビーの生態と飼育方法
ワラビーは体こそ小さいもののカンガルー同様後ろ足がとても発達しており、全力では時速60km/hを超える速さで走ることもできます。
カンガルーと比較してワラビーは体が小さいせいか成体になってからもどこかおどけたような愛らしい顔をしており、その表情のかわいさから飼育動物として多くの施設で大切にされています。
普段の食生活は完全に草食であり、外敵に対しては自ら戦いに行くことなく一目散に逃げる習性があります。
また性格的に臆病で、危険を突然に目の前にするとかなり驚いた様子を見せます。
一般住宅ではちょっと飼育は難しいのですが、大きめの施設や牧場などでは他のおとなしい動物と一緒に生活をさせていくことは十分可能です。
餌としてはペレットや野菜・果物類、牧草など一般的な草食小型動物向けのものを用意すれば大丈夫です。