ヤドクガエルの特徴と飼育方法

真正面を向いたカエル

狩猟用の毒にも用いられたヤドクガエル

ヤドクガエルとは、北アメリカ南部~南アメリカ大陸にかけてとハワイ島に生息しているカエルの品種です。
カエルは世界中に生息をしていますが、中でもヤドクガエルは非常に個性的な見た目をしていて、まるで鮮やかなペンキでも塗ったのではないかと思うほど目立った色彩の皮膚を持っています。

そんなキュートなルックスとは裏腹に、体には強い毒を持っていることから危険度が高いとして注意喚起されている生物です。
とはいえ鮮やかな色合はカエル愛好家にとってはとても魅力的であることから、毒に注意をしつつ自宅で飼育をしているという人も見られます。

ヤドクガエルはカエル目ヤドクガエル科に属しており、他のカエルとは異なるルーツを持つ個性的な生物です。
名前の「矢毒(ヤドク)」は歴史的にコロンビアの先住民族が動物を狩るときに素早く仕留めるため、毒矢の材料としてこのカエルを使ったということが由来になっています。

ヤドクガエルの体が目立った色をしているのは、自分の体に毒があると周囲にわざと知らせることで身を護るためとされています。
矢毒として使用されなくなってからも、害虫駆除の目的で使用されることもあり、上手に付き合っていくことで人間と共生ができるカエルです。

9属200種類以上がいるとされるヤドクガエル

ヤドクガエルとして分類されているカエルは9属200種類以上がいるということが分かっています。
種類によって体の色や模様が異なっており、真っ赤や真っ青、黒地に黄色といったような、まるでデザイナーがいるかのような色のものまで様々です。

野生のヤドクガエルの主な生息場所としては沼や川などの水辺が中心となっていますが、中にはオスの背中に卵を産んでそのまま産卵させる、といった変わった生態をしているものもいます。
そのためもし自宅で飼育をするという場合は、それぞれの種類や生態に応じた環境を整備してあげる必要があるでしょう。

なおヤドクガエルが体に持つ毒はアルカロイド系の神経毒となっており、人間の体に入った場合、少量でも生命が危険な状態になる可能性があります。
この毒は、青酸カリやフグ毒よりもはるかに高い毒性です。
素手でヤドクガエルに触れるだけでも毒が体に入る危険性があるので、取扱には十分に注意してください。

しかし自然というのは不思議なもので、ヤドクガエルの中でも特に毒素が強いものほど美しい見た目をしています。

ヤドクガエルの中でも比較的毒の弱いものや、人間には無毒なものもいるので、そちらが主に個人向けのペットとして流通をしているようです。
猛毒のヤドクガエルでも、飼育をするときにコオロギやショウジョウバエなど無毒のエサを与えることで、体内の毒を消すこともできます。